現在の牧場が抱える後継者の不足という課題

今現在、牧場が抱える課題として、挙げられるのが後継者問題です。日本全体で後継者が上手く育っていない、という問題に直面しています。地方の中小企業や個人商店だけではなく、実は大企業もまたこのリスクに直面しているのが実情です。将来的に廃業を検討しているなら、後継者育成に投資を行う必要はありません。

 

ただ、大事に運営してきた牧場を子供たちや孫の世代まではしっかりと引き継いでいきたい、これがオーナーの本音でしょう。地方によっては、そもそも若者の数自体が減っています。郊外の地域では40代以下の若い層が、都会に引越していたり、いわゆるサラリーマンやOLとして働いており、牧場で働くスタッフの平均年齢が全体的に上がってきているのです。

 

ベテランのスタッフに経営を引き継いでもらえば、確かに組織は盤石であり、安定した利益と組織運営が期待出来ます。

 

しかし、ベテランのスタッフに一旦引き継いでもらっても、数年も経てば再び後継者育成の課題に遭遇しますので、やはり40代以下のホープを現場で育てていかなければ根本的な解決には至りません。オーナーにとっては、ネガティブな材料が多く昨今ですが、良い兆しもあります。

 

テレビのバラエティー番組や漫画雑誌やテレビゲームなどで、いわゆる牧場がメインテーマとして取り上げられることが増えてました。サブカルチャーを通して農業や畜産に、強い関心を抱く若い世代が一方で増加してきており、普通に会社員やOLとして働くよりも、牧場で働き、手に職をつけたいと考える人々がいます。

 

積極的に人材育成と新しい社員の雇用、そして若手スタッフの福祉厚生や給与の充実を進める組織こそ、今後も持続的な発展と組織運営が続けられるのです。人件費を節約すれば、短期的にはプラスですが、それによって現場の技術継承が上手く運ばなければ、主力製品が製造出来なくなったり、品質や生産量が低下するなど、長期的に見れば大きな損失です。

 

インターネットを活用してスタッフ求人募集を、本格化するのも良い戦略となります。いわゆる普通の大学生だけではなく、東京都内で勤務している有能なサラリーマンやOLの方々に向けて、ヘッドハンティングのような求人広告を打つのも良いでしょう。

 

農業や畜産とはあえて無縁の人材を、経営者として迎え入れる事で、経営状態や組織運営が改善される、そのような事例も少なくはありません。営業職や企画職で働いてた有能な若者をスカウトすれば、トレンドを意識した斬新な見学ツアーや新製品の開発など、あえて他業種から後継者をヘッドハンティングすれば、イノベーションの創出も期待出来るでしょう。